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首痛

首の痛みについて

日常的な首の痛み(肩こり)は、男性では腰痛に次いで2番目に多く、中年までの女性では最も訴えの多い症状です。
これとは別に「むち打ち」による交通事故などケガによって起こった首の痛みは「外傷性頸部症候群」と呼ばれます。首の痛みにも種類(段階)があり、首の神経にまで影響が及んでいる場合などは、特有の症状をともなうことも多いので、まずその症状についてみていきます。

首の神経に影響して起こる症状

――手足の痛み・しびれや麻痺

首は、頭→手・胴体→足の中継点であり、電気信号を伝える神経組織が沢山走っています。そうした神経組織に影響が及ぶと、次のような症状が現れます。

背中の本幹である神経を「脊髄」と呼び、さらに枝分かれした神経を「神経根」とよびます。

神経根の近くで問題が生じると手指の痛み、進行した場合には肩や肘あるいは手指の一部が動かなくなる場合もあります。また、神経根自体が障害されると、激烈な手指の痛みを起こすことがあり、体の動きで激痛となるためにほとんど動けなくなる人もいます。

一方、脊髄の近くで問題が生じると、手指にしびれや使いにくさ、さらに進むと足や胴体のしびれや歩きにくさ、尿の出にくさが現れることもあります。脊髄症は進行すると車いすや寝たきりになるため、手術が必要なことが少なくありません。

背骨以外の深刻な病気

異常に血圧が上がっている場合、頭痛やめまいの他、首の後ろから後頭部の痛みがしばしば起こります。頭の病気では脳梗塞や脳出血のような血管の病気の他、脳腫瘍でも首の後ろから後頭部の痛みの症状が起こることがあります。

心筋梗塞では胸の痛みが典型的ですが、左の肩や首の痛みも起こり得ます。

背骨の重大な病気

がんが背骨に転移した場合には、頑固な首の痛みがしばしば起こります。さらに神経の周りに転移した場合には、首だけでなく腕や手指、時には足までしびれることがあります。

首の痛みの原因となる具体的症状

〈症例1〉 頸椎椎間板ヘルニア

腰同様に椎間板が神経の近くに飛び出ることで起こる病気です。神経根に障害をきたすタイプが多く、はじめのうちは首の後ろの痛みや首の付け根から肩が痛くなりますが、病気が進むと肩や肘、そして手指までしびれや痛みが出てきます。まれに脊髄に影響するヘルニアでは足にまで症状が現れます。

〈症例2〉 頚椎症

年齢とともに手指が節くれ立つのと同じように、体の奥にある背骨でもあちこちで節くれ立ちが起こりますが、これを「頚椎症」とよび、首の痛みの原因となります。

神経根に障害が及ぶものを「頚椎症性神経根症」とよび、片側の腕や手指が痛くなります。脊髄に障害が及ぶものを「頚椎症性脊髄症」とよび、手のしびれに始まり箸やペンが使いにくくなったりします。症状が進むと足のしびれや歩きにくさ、さらには尿の出しにくさや残尿感、頻尿となることもあります。

首の痛みのお悩みは当院へお任せください!

ほとんどの方の首の痛みは、背骨とくに 筋肉や軟骨の衰えが原因です。4〜5㎏もある頭を支えている首の筋肉の疲労が一番の原因と考えられます。とくに長時間のデスクワークなどで動きの少ない同一姿勢は筋肉そして関節への負担がかかりやすいために痛みの原因となります。

長年のゆがみにより体のバランスが崩れたままで日常生活を送ることは、一層首に負担をかけ、背骨や筋肉にも不自然な力が入ることで過度に体を疲れさせます。

本来あるべき正しい位置に頭~首~背骨~脚が整い、無理のない姿勢で日常を送ることは、健康な生活を送る第一歩です。脳幹療法で、痛みのない快適な身体を取り戻しましょう。