起立性調整障害
起立性調節障害について
循環器疾患のひとつで、特に10代に発症しやすい病気です。中学生の約1~2割ほどで、現在も増え続けています。
ただ、日常にありがちな事柄のひとつを起立性障害の症状だと判断するのは難しく、本人も自分の身体がどうなったのか分かりません。周りの人からも「起きられないのは起きたくないからだろう」、「怠けている」などと言われ、本人も意志とは逆行して思うようにならない状態に、「自分はダメなんだ」と思ってしまう傾向があります。
起立性調節障害の症状
・朝、すっと起きられない。
・朝、起きると頭がいたい。
・立ちくらみやめまいがする。
・午前中は特に調子が悪い。
いくつか思い当れば、それは起立性調節障害(OD)かもしれません。このような症状が続くと学校にいくのがだんだん不安になり、不登校になってしまう場合も多々みられます。
確実に診断を決定するのはもちろん医療機関ですが、以下の内容で3つ以上当てはまれば可能性は大きいと思われます。
□ 立ちくらみやめまいをよく起こす。
□ 立っていると気分が悪くなり、ひどいと失神する。
□ 入浴時や嫌なことを見聞きすると気分が悪くなる。
□ 少し動くと動悸や息切れがする。
□ 朝、なかなか起きられず午前中調子が悪い。
□ 顔色が青白い。
□ 食欲不振がある。
□ 時々腹痛がある。
□ 疲労感がある、疲れやすい。
□ 時々頭痛がする。
□ 乗り物に酔いやすい。
また、起立性調節障害には、タイプが分かれており、
A 起立直後に強い血圧低下が起こるタイプ。
B 起立による血圧低下はないが、心拍数が増加するタイプ。
C 起立中に突然の血圧低下、意識低下や意識障害を起こすタイプ。
D 起立3~10分後に血圧が徐々に低下するタイプ。
があります。
起立性調節障害の原因
思春期の急激な身体発育により姿勢等が変わり、それに伴い循環反応が異常を起こし、さまざまな機能障害が起きていると考えられます。
また、自律神経がアンバランスになり、気持ちは頑張ろうと思っても、体がいう事を聞いてくれない状態になることがあります。
体の循環反応の面からいえば、立ち上がった際に重力により血流がお腹や下半身に溜まることで、脳や全身に十分な血液が行き渡らなかったり、心拍数が以上に上昇したりします。
循環反応が異常を起こすと、疲れやすくなり、思考力や集中力が低下、頭痛や腹痛の頻度は増え、本人の意思とは関係なく身体の調子が悪くなります。
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軽症の場合は朝なかなか起きることができず学校に遅刻していくようになり、重症の場合は一日中体調不良で食事も摂りにくくなったり睡眠のリズムが悪くなったりします。
まずはいまの自分の状態を知ることが大切です。起立性調節障害についての知識がないまま漠然と慢性的に続く症状は本人にとって大きなストレスになります。
自分の意志とは関係なく、常に働き続けている体の機能や自律神経。この総司令塔が、まさに【脳幹】です。
脳幹を開放し活性化させ、これからの人生を明るくしましょう。