高血圧
高血圧について
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいい、血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり固くなることで、動脈硬化を起こしやすくなります。さらには、脳卒中や心疾患(心筋梗塞、狭心症など)、慢性腎臓病などの重大な病気につながる可能性も出てきます。
脳卒中 、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの中でも、 高血圧によって最もリスクが高くなるのが脳卒中です。 脳卒中は命が助かっても、運動障害や言語障害が残りやすく、長期のリハビリが必要となることも少なくありません。
慢性腎臓病の場合、 血圧が高いと腎臓にも大きな負担がかかり、血液中のナトリウムなどの排泄がうまくいかず、さらに血圧が上昇する悪循環を起こしやすくなります。
高血圧の原因とは
高血圧は、放置していると怖い病気ですが、その一方で自覚しやすく、健康診断や家庭での血圧測定によって、判断できます。 「血圧が高め」とわかってからまず大切なことは、今の状態が、治療を必要とする高血圧なのか、原因は何かなどについて知ることです。
一般に血圧は、高齢になるほど高くなる傾向があります。食生活の改善や運動など生活習慣を見直すことから始めるのも大切です。一般的によく知られている高血圧の対策というと、減塩がメインに考えられがちですが、実は高血圧の人でも塩分が直接血圧に関係している人は約半分といわれています。つまり、減塩をしても約半分の人は血圧が下がりません。
実は、自律神経が乱れるとさまざまな不調を引き起こすことからもわかるように、高血圧も、交感神経の異常興奮とダイレクトに結びついています。
自律神経について
自律神経には交感神経と副交感神経とがあり、それぞれが必要に応じてバランスを変えて働くことにより、人間は効率よく暮らしています。車にたとえるなら、交感神経はアクセルで、副交感神経はブレーキ。このブレーキやアクセルのどちらかが壊れてしまうことがあります。それが自律神経失調症の状態といえます。
交感神経が働き過ぎていると、寝付きが悪くなる、眠りが浅くなるなど、睡眠の質が低下します。このように睡眠不足になるとさらに交感神経が興奮してしまい、アドレナリンが過剰に働くことで、さらに血圧が高くなるという悪循環に陥ります。
自律神経のバランスが崩れている人は、夜、寝ている間に血圧が高くなる、夜間高血圧が起こりやすいので注意してください。
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このことからも言えるように、“健康なからだ”を維持できることのすべては、“体の機能バランスがほどよくとれて、保てている状態”にあります。どちらかに極端に偏ることで機能の秩序は崩れてしまいます。脳幹療法で、体の機能の司令塔である脳幹の働きを活性化させ、自らがベストバランスの状態を保てる体に方向づけていきましょう。