認知症
認知症について
認知症の公式な定義は、『後天的な脳の病気により正常に発達した知的機能が全般的かつ持続的に低下し日常生活に支障を生じた状態』とされています。
認知症で多い症状
• 同じことを何回も言ったりする
• 置き忘れやしまい忘れが目立つ
• 物の名前が出てこなくなった
• 時間や場所の感覚が不確かになった
• 些細なことで怒りっぽくなった
• 財布が盗まれたという
• だらしなくなった
• 少し複雑な内容のテレビドラマの内容が理解できない
• 以前より疑い深くなった
• 人が誰であるか判断できない
• トイレや寝室の場所を間違う
• 洋服がうまく着られない
進行性で、病状の改善は難しい病気
症状の増減はあるものの、決して一時的な現象ではなく、加齢とともにどんどん進行していくものです。
現在、日本では、「アルツハイマー型認知症」と多発性脳梗塞による「脳血管性認知症」が多くなっています。
認知症の症状
初期・・・記銘力障害(新しいことを覚えられない)
記憶力障害(記憶が出来ない)
中期・・・見当識障害(「いつ」「どこ」「だれ」が分からなくなる
計算力障害(お金の計算ができない)
感情障害(感情がとても不安定で興奮しやすい、うつになりやすい)
思考力障害(判断力、注意力の低下)
後期・・・異常行動(症状が重度になると、周囲がまったく理解で味な行動をとる)
さらに重度の症状として、幻覚・妄想・、徘徊、不眠、失禁など
認知症の原因
認知症をひきおこす原因として、現段階で決定的な一つの原因を特定できるものはなく、個人にとって様々な要因が多岐に分かれています。その人が患っている疾患が引き金になる場合や、生活環境、個人の特質、家族状況、など様々です。
疾患による認知症の場合は、脳の神経細胞が、なんらかの原因で次第に壊れてしまうもの、脳の血管がつまる(梗塞を起こす)ことによって脳の機能が低下し、認知症の症状が現れるものもあります。
また、完全に血管がつまっていなくても動脈硬化が強いと、血液の流れが極端に悪くなり、脳の機能が低下して認知症となることがあります。
さらに、薬物によるもの、例えば多量の精神安定剤や、降圧剤で血圧を過度に下げすぎた場合、糖尿病の治療薬で低血糖になっている場合なども認知症の原因となることがあります。
認知症の要因
認知症を根治できる薬物療法が存在しない現状では、いまのところ根本的な治療や確実な治療は困難です。
認知症の発症にはいろいろな要因が複雑に関係しています。認知症予防の観点から見れば、遺伝を心配して気分が沈んでしまうのはよくありません。毎日をいきいきと前向きに過ごし、明るい気持ちで予防に目を向けていくことが得策です。
当院の認知症予防療法とは
当院で行う脳幹療法は、上部頸椎を正確な位置に整えることによって、生命の維持装置である脳幹の活性化をはかります。脳の中でも重要なカギを握る脳幹は、神経の流れを正し、体中にエネルギーを巡らせて生命そのものを保つ重要な役目を担っています。
脳幹が思うように働かない状態では、脳への血流もスムーズではなく、思考は鈍ります。四肢の機能は減退し、脳幹からのエネルギーの供給が遮断された体内の器官が、混乱や不整合を起こすことはむしろ当然ともいえるでしょう。