あきらめずに「あと一歩」で改善にたどり着く可能性がある理由
「一回施術を受けたけれど、翌日には戻ってしまった」
「少し楽になったから、もう行かなくていいかな」
整体やカイロプラクティック、鍼灸に通い始めた時、こんなふうに思ったことはありませんか? 実は、施術者として一番「もったいない!」と感じてしまうのが、この「身体が変わり始めたタイミング」での中断です。
今回は、なぜ数回の通院が必要なのか、その理由をお話しします。
1. 身体はすぐに「元の悪い状態」に戻ろうとする
例えば長年の肩こりや腰痛、身体の歪みは数日で作られたものではありません。 施術によって多少なりとも症状の改善傾向が見られたとしても、残念ながら私たちの身体は悪い状態へ戻ろうとします。
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1回目の施術: 固まった筋肉がほぐれ、一時的にリセットされます。
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数日後: 長年のクセがついているため元の悪い姿勢に戻ろうとします。
この「戻ろうとする力」に打ち勝ち、「正しい状態が当たり前」だと身体が認識するには、どうしても数回の反復が必要なのです。
2. 「痛みが消える = 治った」ではない
ここが一番の落とし穴です。 痛みは「火事のアラーム」のようなもの。施術でアラームを止める(痛みを和らげる)ことは比較的容易にされることもありますが、火種(根本的な原因)はまだ消えていないことが多いのです。
火種が残ったまま通院をやめてしまうと、日常生活のクセですぐに再燃します。これが「また痛くなった、効果がなかった」と感じてしまう正体です。
3. 中断が「一番もったいない」と言える理由
改善の階段を上っている途中でやめてしまうと、上記で説明したように状態はまたゼロ(あるいはマイナス)に戻ってしまいます。
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継続した場合: 階段を上るごとに「良い状態」が長くキープできるようになる。
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途中でやめた場合: 毎回「ゼロ」からスタートし直すことになり、時間もお財布も一番コストがかかる可能性が高い。
まさに「あと一歩でゴールなのに、スタート地点に戻ってしまう」ような状態。これが私たちが「もったいない」と強く感じる理由です。
理想的な通い方のイメージ
最初の数回は、「悪い状態に戻る前に次を入れる」のが最適ルートです。
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集中期: 身体に正解を教え込む(週1〜2回)
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定着期: 良い状態をキープする(2週に1回)
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メンテナンス期: 悪くならない身体を作る(月に1回)
最後に
施術を受ける際の多くの目的は、整体などに通い続けることではありません。「通わなくても痛みのない生活を送れるようになること」です。
しかしながら、複数回通うということは同時に金銭面など、様々な制約や負担が大きくなるため簡単なことではありません。
そして改善傾向が見られずに諦めかけてしまっても、まずは「身体が安定するまで」踏ん張ることで違う景色が見えてくるかもしれません。